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022:ホワイトムスクという名前は、どこから?

022:ホワイトムスクという名前は、どこから?



「香水」というと、皆が精油に結びつく訳ではなくて

「昔纏っていた香水」を思い浮かべる方も多い。




天然精油で作る香水は、市販のものと違い、ほんのりふんわり、ハーブ感溢れるもの。
それを活かしつつ、香水を作るFeeling MAKESは素敵で人気。

私は、アロマテラピーを生業にしているけど合成香料を否定する気は全くなくて、
共存したい。相手が明確に思い描いている「名香」がある時には、
やはりホワイトムスクがないとはじまらない。

先日も東京のアロマテラピーの祭典で事務局の方に「会っておくと良いよ」という
先生に約束などしていなかったのに偶然お会いできて、しかも手に取ったエッセンスが
バイオレットリーフとホワイトムスクだったので、言葉を交わさずとも
「共感」が湧いてしまいました・・^ ^



ホワイトムスクは、どんな香り?それは、お風呂上がりの優しさや柔らかさを感覚として感じる香り


「石けんのような香り」「清潔感ある香り」「洗い立てのサラサラの髪の匂い」・・・

このように表現され、この演出に欠かせないホワイトムスクは、いつでも圧倒的なパワーを放ちます。





ムスクとは、動物性香料?


本来ムスクとは、ヒマラヤなどに生息するシカ、麝香鹿(ジャコウシカ)から採れる香料です。

ジャコウジカは通常のシカより原始的なシカと言われます。

ジャコウジカには生殖器とおへその間に麝香腺という器官があり、そこからわずかなゼリー状の半液体が出てます。

これが麝香(ジャコウ)、すなわちムスクです。

「動物性香料」と呼ばれる所以です。


しかし現在は、世界中で製造される香水、クリームやローションなどの化粧品、石鹸やシャンプーなどのトイレタリーなどに本物のムスクが使用されることはありません。





ホワイトムスクは、マーケティング的についた名前だった



さてホワイトムスクですが「ホワイトムスクとは植物性ムスクのこと」という人がいます。誤解です。

植物由来の香料でムスクのような香りを持ったオイルにアンブレットシード精油やアブソリュートがありますが、ホワイトムスクではありません。


ホワイトムスクは、

「石けんのような香り」「清潔感ある香り」「洗い立てのサラサラの髪の匂い」・・・

と先ほど表現したように、イメージ的な色は「WHITE」「白」

誰かがそういうイメージから「合成ムスク」を「ホワイトムスク」と呼びはじめたと言われています。