新年早々、何か起こらない日はないというくらい
世の中がざわざわしていることを感じています。
どのような方向に進むのか、見えないことも多いですが
後から振り返ると「そうだよね。」と
自然に流れに沿っている気もしています。
話は、変わって「3つの人生のはなし」
この仕事をしている以上、3つの人生を生きざるを得ない。
つくづくそう感じています。
1つ目は、現実社会での人生。
商業施設にある実店舗。今は、ikedaにある調香店、SALON。
この現実社会でどういう役割で、どう生きるかは人生の大きな関心事です。
2つ目は、ネット社会での人生。
ここ最近、会わずしても講座が成立することが多くなり、
会わずしても長いお付き合いが自然とできるようになりつつあります。
現実社会との差はあるのですが、
もしかすると「内向的な思考」や「内に秘めたるもの」は
現実の雰囲気に流されず、
こちらの方が深めていけるのかもしれないと。
3つ目は、昔からある人生。心の中で生きる人生「インサイドライフ」
世の中の評価も関係なく、自分の心の中で人生を生きるということ。
楽しいけど虚しくも感じる。というのは
心の中の人生と現実の人生が別と感じるからと言われていますよね。
全ては私たちの人生なのだけど、その存在も、方法も、大切さも
教わる機会が本当に少ない。
調香をしていると、ふと昔の記憶が蘇ったり、
蓋をしていた心の中の素直さが溢れでることがあり、
限られた時間の中でも自分の心と対話するような時間に思えたと
おっしゃってくださる方がいます。
楽しい感情なんてしばらく忘れていたけど、香りを嗅ぐことを通して
こんなに楽しかったんだって。今気づいた。とか。
それとは逆にピタリと扉を閉じてしまう方もいます。
香りを嗅ぎながらもどうしてそんなに苦しそうな表情で嗅ぐのだろう?
何を嗅いでももうわからへん。
どれを嗅いでも同じ感じがするとおっしゃいます。
自分自身の何かを忘れ去っている感じ。
今までは、外と内を繋げばよかったので
1つ目の人生と3つ目の人生だったのですが
今は、3つの人生を生きなくてはいけないので
繋ぎ方が難しいですよね。バランスだって必要なはず。
大袈裟かもしれませんが、この3つの人生を調香を通して
繋ぐ・気づくきっかけになるかもしれません。
香りを嗅ぐことは、この「3つ目の人生」心の扉を現してくれることが多いんです。
甘さも苦味も含まれるような言葉にできないような感情を
調香を通して、是非。