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069: シャネルNO5を再現

069: シャネルNO5を再現

「シャネルNo.5」が誕生する前は、

植物や動物から採られた天然香料中心にした香水でした。


もっと日常的に気軽に使える香水を、

というところから生まれたのがこの香水。


脂肪族アルデヒドという合成香料を

バラやジャスミンなどの香りと組み合わせ、

温かみのある華やかな香りを完成させました。


脂肪族アルデヒドは、

単体で嗅ぐと、人の脂っぽい体臭のような匂いがします。


それを少量ブレンドすることで、

その他の香りを時には甘く、

シャープに引き立たせる役割を担います。


その後、このフローラルと組み合わせた

「アルデヒド」タイプの香水が

次々発売されるようになりました。


ポーは父親がフランス人、母親がロシア人。

ロシア・モスクワの香水会社であるラレ社の調香師でした。


1905年のロシア第一革命の際に、

ロシアからフランスへ疎開した際、

パリ・モード界の女王ガブリエル・ココ・シャネルに出会います。


その後、第一次世界大戦でフランスの軍人として北欧に駐屯していたポー。


真夜中でも日が沈まず、湖や川が白く輝き、

そのほとりに咲く美しい花々や若葉のようなみずみずしい香りが

深く記憶に残りました。


帰国後、シャネルに雇われた彼は、

そのイメージを基にバラやジャスミンを駆使して

新しいシャネルのための香りを創り上げていきます。


彼女のコレクションが発売されるのが55日で、

名前もそのまま「シャネルNo.5」と決まったのです。


NO5を精油で再現するのは、無理があるのですが・・豊かな香りです。

調香NOTE


  • TOP:ベルガモット(5滴)、ネロリ(1滴)
  • MIDDLE:ジャスミン(5滴)、ローズ(5滴)、イランイラン(1滴)
  • LAST:ベチバー(1滴)、シダーウッド(1滴)、バニラ(1滴)


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