どうして、こんなに悩む?

どうして、こんなに悩む?

悩んで、迷っているから、いつか思い出す時に思い出せる記憶に
「あのとき、どうしてあんなに悩んでいたんだろう?」

振り返ってみると、そんなふうに思うことがあります。
アイテムの香りを決めるとき。新しい場所に行くとき、誰かとの関係に向き合うとき。

これでいいのかな、本当にこの道で合っているのかな、もっと違う選択があるんじゃないかな。

考えて、迷って、また考えてる。
できることなら、悩まずに進みたい。迷わずに答えを出したい。

でも、もし何も悩まず、何も迷わず、すべてが思い通りに進んでいたら?
そのアイテムは、いつかの未来に心に残っているのだろうか?
悩んで、迷ったから、覚えている(愛着がわく)
あのときの不安も、誰かに相談した言葉も、決断するまでの長い時間も。思い通りにならない全て。

不思議なことに、時間が経つと、そのすべてが宝物のような懐かしい思い出になってる。

そして、思い出話として何度も語りたくなるのは、
案外、順調だったことは(綺麗に忘れていて)、うまくいかなかったことだったりする。

「あのときは大変だったね」「あのとき、助けてもらったよね」
私もいつもそう言って、お世話になっている。助けてもらっている。

悩んでいる最中には、そんな未来は想像できず懸命なのだけど・・

人生は、正しい選択を積み重ねることだけが大切なのではないのだなあと。
そういえば、昔読んだ小説にも「選んだ道をどう歩いてきたかが、いつかの物語になる」って、書いてた。

仕事も、暮らしも、人との出会いも。
迷った時間は、決して無駄ではなくて、それぞれの過程。
すぐに答えが出なくてやってみて、遠回りしても立ってみて、途中で気持ちが変わっても、前に動かす。

悩んで、迷っている今も、ぐちゃぐちゃでいいんだと
ストレートな調香などないんだと。

改めて、プロダクトの奥行きに敬意を。